- # 技術紹介
しっかりとしたリブが欲しい!
ゲージ設定の重要性
リブにはその用途に応じて硬いものから柔らかいもの、厚いものから薄いものと様々な種類があります。例えばポロシャツの衿とスタジャンの裾では厚みも編み方も異なります。別記事にあるように編機は「ゲージ」で分かれていますのでその用途に応じた糸種、糸番手、そしてゲージ設定が必要となります。
当記事のタイトルにあります「しっかりとしたリブが欲しい」場合、これらの設定と共に編立時の度目(どもく)調整で生地をコントロールします。編機上の数値を操作し、度目を詰める(=硬くなる)、度目を緩める(=柔らかくなる)ですので度目を詰めて硬めの生地を編みます。度目を詰めることにより編目が小さくなり、編目の密度が上がります。その結果しっかりとしたリブを編むことが出来るのです。
また、その際は編機上で生地を引き下げる力・巻下げ張力の調整も必要となります。度目と巻下げに細かい調整を加え編立ていきます。
用途にあわせて製造
例えば「ポロシャツの衿を立てたいので硬めに編んで欲しい」といった依頼がありますし、ザックリとした粗めで厚みのあるリブが欲しい、といった依頼もあります。正に用途に応じた生地が求められ、客先の依頼の意図を理解してお作りしています。
個体差を理解し操る
弊社には同じ機種が何台もあり、大量のオーダーに対応するためには複数台で同じものをお作りします。同じ機種だから同じ度目で編めば良さそうなものですが、それぞれ微妙な差がありますから、その編機毎に設定をします。
例えば同じトヨタの車でもハンドルやアクセルの感覚が違ったりしますよね?そこに微調整を加え同じ寸法、同じ目付になるようにしております。
しっかりとしたリブからゆったりとしたリブまで様々な生地をご提供致します!
この記事のライター
高校野球をこよなく愛する、株式会社リベックス代表取締役 山本有二(正真正銘の高校野球マニア)。
野球やサッカー、ゴルフなどのユニフォームも数多く手掛けております。お気軽にご相談ください!