- # 技術紹介
リブ(横附属)の活用ポイント
編み出しが止まる
横編物は生地の三辺を止めることが出来ますのでセーターの身頃に用いられます。裾リブから編み始め(一般に止めと言います)左右に糸を運びながら身頃を編み進めます。それが身体の胸側と背中とで2枚、両袖がありますので更に2枚、計4枚の生地が縫製されてセーターが作られています。裾先や袖先は止まっていますので裾の糸が引っ掛かったまま走ると段々と解けていく、といったアニメにありそうなことは起きません(笑)
弊社ではその特性を活かし、ポロ衿など横附属、リブを専門的に編んでいます。
先が止まる、という点を活かし使い方を考えてみましょう。このセーターは前後身頃、両袖以外に首回りのリブが正に附属として編まれます。
また、ポロシャツにポケットがある場合には、ポケット口としても使われますし、前立てにも使われることがあります。これらは生地の先を活かした使い方です。
両端も止まる
生地の両端も止まりますので、それを活かした使用方法もあります。
例えばジャージの袖やパンツ用にテープ状に編むことがあります。裁断された生地はそこから解れていきますが横編で作ったテープは両端(一般に両耳と言います)が活きていますので解れません。テープ編みは経編が多いのですが生産ロットが大きく、小ロットの企画には向きません。そこで横編でテープを作る、という場合が多くあります。
この様な使い方も是非ご検討ください!
この記事のライター
高校野球をこよなく愛する、株式会社リベックス代表取締役 山本有二(正真正銘の高校野球マニア)。
野球やサッカー、ゴルフなどのユニフォームも数多く手掛けております。お気軽にご相談ください!