- # 技術紹介
小丸について
弊社は横編物のメーカーでして約60台ほどの編機がありますが、唯一横編機でない編機が「小丸編機」です。読んで字の如く小さな丸編み機なのですが意外と貴重なものなんですよ。
別記事で編物の分類を示したように編物には経編、丸編、横編とに分けられます。
その中で丸編と横編は兄弟のような感じで位置付けされますが、「編む」という行為を左右の往復運動で実施しているか(=横編)丸い円を描くようにらせん状に実施するか(=丸編)の違いです。
横編では左右1往復して2目編まれますが丸編は給糸口が多く、例えば20口あれば1回転で20目編まれます。このように生産力に多くな差があります。もちろん編組織や柄、互いにしか出来ないことが多々ありますから一概に比較は出来ませんけどね。
丸編の代表的な事例として靴下編みがあります。また、Tシャツの生地なども多くが丸編で作られています。
弊社の小丸編機は径が2種類あり、使用する糸にもよりますが仕上がった生地の直径で約7.5㎝前後と約8.5㎝前後になります。
ちょうど長袖口やパンツの足首リブに合うサイズのなり、実際にそのような使われ方をしています。
小丸編地を使用するメリットとしては
・手口、足口リブとして使用する場合、既に輪になっているので縫製工程が減る
・1着当たりの使用量×着数で発注できるのでロスが少ない
・衿などと同時に使用する場合、同じ糸で編めば色合わせが容易になる
などが挙げられます。
また、過去にはアパレル以外にもその筒状の形状を活かした使い方をされた事例もあります。
是非ご検討下さい。
この記事のライター
高校野球をこよなく愛する、株式会社リベックス代表取締役 山本有二(正真正銘の高校野球マニア)。
野球やサッカー、ゴルフなどのユニフォームも数多く手掛けております。お気軽にご相談ください!