産業資材における横編物の活用

非衣料用途での横編物の利用

2018年1月3日新聞記事、ダン粗繊維ニット化

これまで弊社ではアパレル以外にも様々なジャンルへの編地提供をしてきました。建設土木、自動車、航空宇宙関連など多岐に渡り、使用した糸も様々です。

中には製編が困難である、とされている炭素繊維も含まれており左記のように新聞にも掲載されました。

その様なジャンルで求められるのは耐熱性であったり耐酸性であったりします。地下埋設物である時は地下の迷走電流への耐性も求められました。

これらのスペックは糸そのものが持っていますので編立で効果が付加されるのもではありませんが、時には編物単体で、またある時には対象物を覆う布として横編物が用いられています。

産業資材に横編物を用いるメリット・デメリット

しかしながら横編物故のメリット、デメリットがあります。

メリット

  • 高価な糸を少ない量で生地にできる
  • 無縫製編立を用いて製編した場合、裁断、縫製といった後工程が省ける
  • 他の製法ほど生産ロットを問わない(少量生産が可能)

デメリット

  • 編立時の繊維の損傷が生地の強度に影響を与える場合が多い
  • 織物ほどの生地密度は保てない
  • 生産能力が弱く、大量生産には向かない

などなど御座いますが、実は「今ご使用されている生地の在庫負担が大きい」「オーバースペックである」といった場合もあるかと思います。是非ご一考下さい。